2014年10月24日金曜日

ペットソン&フィンドゥスとユニバッケン

こんにちは、mayukoです。

1ヶ月以上も前のことですが久しぶりにユニバッケン(Junibacken)に行ってきました。ユニバッケンはユールゴーデン(Djurgården)にあるスウェーデンの児童文学作家アストリッド・リンドグレーン(Astrid Lindgren)を中心としたお話の屋内テーマパークです。名前のユニバッケンはアストリッド・リンドグレーンの作品のひとつMadicken(マディッケン)シリーズ(邦題:おもしろ荘のこどもたち)で主人公たちが住んでいる場所の名前です。


アストリッド・リンドグレーン

わたしは小さい頃にリンドグレーンの『ロッタちゃんのひっこし』の本が大好きだったこともあり、このユニバッケンもお気に入りの場所。と、いっても、このユニバッケンは基本的に子ども向けの施設。大人が1人で行くにはちょっと勇気がいりますが、まあ、そんなこと気にしません。
建物前にはベビーカーがずらり。

今回の目的は以前、このKOKEMOMO Topicsの『スウェーデンのフライパンとパンケーキ』にも書いたことがあるスウェーデンの絵本『ペットソン&フィンドゥス(Pettson och Findus)』シリーズ著者のサイン会。

このシリーズの最初の作品『Pankakstårta(邦題:フィンダスのたんじょうび)』が発表されたのが1984年ということで、今年はシリーズ30周年。この30周年をみんなでお祝いしよう!ということで、著者スヴェン・ノルドクヴィスト(Sven Nordqvist)のサイン会がユニバッケンで行なわれたのでした。


当日は施設内にあるクイズを解いてまわるイベントなども行なわれていたのですが、この参加者は10歳以下のみ。しかも参加賞もあり、それ以外にも10歳以下の子どもにはレストランでパンケーキが振る舞われます。ずるい、ずる過ぎです。係のお姉さんにクイズラリーに参加できるか聞いたらやっぱりダメでした。
大人はもらえない参加賞

と、いうことでまずは普通にユニバッケンを回ることに。ユニバッケンのメインアトラクションと言ってもいいのゴンドラに乗ってリンドグレーンのお話しの世界を巡るおとぎ列車(Sagotåget/サーゴトーゲット)。ナレーションはなんとアストリッド・リンドグレーン本人(スウェーデン語)によるもの。ちなみにナレーションは日本語も選ぶことが出来ます。これは撮影禁止なので写真はないですが、おススメです(乗車券は入場料に含まれます)。

このおとぎ列車に行く途中に色々な絵本の世界が広がるプレイランドが。おとぎ列車は列ができていることもあるのですが、待っている間も子どもたちがこの広場で遊べるようになっています。

ホットドッグスタンド

ムーミンのおうちもあります。


ムーミン家のリビング

そしてもちろん、ペットソンさんのお家も。

ペットソンさんの作業場も再現

この広場を抜けるとおとぎ列車の乗り場です。そして、おとぎ列車を降りるとそこは2階で長くつ下のピッピのおうち、ごたごた荘(Villa Villekulla)があり、愛馬リラ・グッベン(Lilla Gubben)もいます。

ピッピのキッチン

lilla gubben

このピッピの家から続く階段を下りると、レストランがあります。レストランのイメージはサーカス。この日はレストランにもフィンドゥスの飾りが。




テラス席も素敵です

わたしはパンケーキを。大人なのでタダで振る舞ってもらわなくても自分で買えます。

レストランの隣りにもプレイランドが。このスペースは年単位くらいでテーマが変わります。今はMonster & Mysterier。これも現代の児童文学みたいなのですが、わたしはよく知りませんが、スペース内に滑り台があったり、カフェがあって子どもたちは楽しそうに遊んでいました。


ここを抜けると本やグッズが売っているショップ。
ショップではフィンドゥスグッズだけでなく、色んな本のキャラクターグッズも。
絵本は全部持ってます、えっへん


フィンドゥスエコバッグ買わなかったことを後悔

アンナちゃんとわたしの大好きなトゥンメン

ピッピグッズ

ロッタちゃんのバムセのかご盛り

ムーミン


サイン会はここで行なわれます。実はスヴェン・ノルドクヴィストのサイン会は2回目。前回は『Findus flyttar ut』の出版記念の時。それもこのユニバッケンでした。
2012年 スヴェン・ノルドクヴィストさん

ペットソン&フィンドゥスの絵本はどれも大好きだけど、今回はその中でも1番好きな(でも1番は選べない!)『När Findus var liten och försvann(フィンドゥスが小さくていなくなっちゃった時)』の本にサインをして頂きました。彼の本が大好きなこととか、伝えたいけどシャイなのでそんなことできません。

スヴェン・ノルドクヴィストの絵本は絵も凝っていて、クスッと笑えるようなディテールを探すのも楽しみのひとつです。ペットソン&フィンドゥスシリーズは前作でもう最後、とのことですが、いつの日かまた新しいペットソンさんとフィンドゥスのお話しが読めることを期待しています。
ペットソンさん家に住む謎の生き物ムックラ

このユニバッケン、子ども向けの施設と思わず大人の方も是非、足をのばしてみてください。スウェーデンの絵本好きな方は絶対に楽しめると思います。


Junibacken
住所 Galärvarvsvägen 8, 115 21 Stockholm
入場料 大人179kr、子ども(2〜15歳)149kr
HP スウェーデン語/英語

※更新情報(2018.02.10) 入場料金を更新しています。


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2014年10月7日火曜日

ストックホルム・ビール&ウィスキー・フェスティバル2014

こんにちは、mayukoです。

毎年恒例のストックホルム・ビール&ウィスキー・フェスティバルが今年も開催されました。去年はいきなりテキーラなどの強いお酒から始めて途中で酔ってしまい、最後の方はもう何を飲んでるんだかよく分からない状況に。今年はそんな去年の教訓を生かし本当に飲んでみたいものだけ、味わって飲むことに(って心に決めたけど結局は…)。



まずは去年も飲んでおいしかったダーラナ地方、シリヤンスネース(Siljansnäs)のマイクロブルワリー、Flying Brewery。ここではラガーの新作を試飲。わたしはやっぱりラガーが好きなのですが、この新作ラガーはフルーティーな香りもして、さらにおいしい!そして、スパークリング日本酒や梅酒も試飲させて頂きました。

実はこのブルワリー、日本酒の輸入も行なっているのです。梅酒も普通にシステムボラーゲット(Systembolaget/スウェーデンの国営酒屋)で買えるものよりずっとおいしい。本当の手作りの梅酒の味です。これら日本酒はシステムボラーゲットでの注文販売になりますが1本から注文を受け付けてくれるそうです。
このFlying Breweryはシリヤンスネースの飛行場にブルワリーを構えており、この名前もそれにちなんだものだそうです。


続いては同じくマイクロブルワリーのCoppersmith's Brewery。これはストックホルムの西に電車で1時間ほどの場所にあるヴェステロース(Västerås)に新しく出来たブルワリーで、今年の7月に販売を始めたばかりだそうです。まず試飲させて頂いたのがピルス(The Pawn's Pils)とレッドラガー(The Rook's Red Lager)。どちらもちょうどいい苦みで飲みやすくおいしかったです。ここのスタッフのお兄さんがとても感じの良い方で写真を撮ると「俺、日本で有名になっちゃうー?日本に行ったら『あ!あなたは、あの!?』とか言われちゃう?」とノリノリでした。
ちなみに、わたしの選んだThe Pawn's Pilsはモダン・ライト・ラガーの部門で3位を受賞!

そしてもうひとつ、ルバーブとラズベリーのビールFusion Saison。夏の日に外で飲みたくなるような酸味がきいた爽やかなビールでした。これはわたしもみきちゃんも特にお気に入り。

続いて覗いたのは日本酒を扱うAkebono Unlimited。スウェーデン人にどのようなお酒が人気なのか気になります。

ここでは主宰のオーケ(Åke)の話しを聞きながら色々な日本酒の飲み比べ。オーケの日本酒に対する知識と愛情はそれはもう、圧倒されるほどです。わたしは日本酒はあまりよく分からないので、焼酎を。そば、米、芋焼酎が揃います。芋焼酎を飲んでいたスウェーデン人に感想を聞いてみたら「う〜ん…なんか飲んだことあるような味。…ズブロッカみたいな。」との事でした。わたしはズブロッカは飲んだ事ないのですがそうなんでしょうか…?

今回、みきちゃんの下調べで今、飲んでおくべきビールを求めてメインホールに。マイクロブルワリーのOmnipolloDuggesMikkellerなどが集まっているブースへ。これらのブルワリーはラベルが可愛いのも特徴。いくつか飲み比べて印象に残ったのはOmnipolloのYellow Belly。これはピーナッツバター・ビスケット・スタウト!味はピーナッツバターかというと違うような気もするけどちょっと甘くて不思議なおいしさでした。





今、話題のマイクロブルワリーが集まったこのブースは常にたくさんの人だかりでスウェーデン人のマイクロブルワリー、クラフトビールへの関心の高さが伺えます。そして、今回思ったのが、参加者に若い男の子たちが多い!去年まではどちらかというと、おじさん率が高かったのに。これも、若者の間でのビール人気を反映しているということでしょうね。

ビール・ウィスキー・フェスティバルと銘打っていますが、最初にお伝えした日本酒のように、色んな種類のお酒が揃っています。

リンゴのお酒、シードル、そしてカルヴァドス。

シャンパンは牡蠣と一緒に。牡蠣屋台のお兄さんは陽気なフランス人。フランス人はやはりボーダーTです。


蜂蜜のお酒、ミード(スウェーデン語ではMjöd/ミョード)は甘くてさっぱりしていてわたしも大好きなお酒。このMjödhamnのミードはスウェーデン産の蜂蜜を使用して作られています。


会場では牡蠣の他にAkebonoのブースでお寿司、フードコートではフィッシュ&チップス、ホットドッグなども購入することが出来ます。わたしたちは寿司ばっかり食べていましたが…。

写真にはありませんが、最後はテキーラで〆。

このビール&ウィスキー・フェスティバルは毎年、9月末と10月あたまの週末(木〜土)に2週にわたり開催されます。入場料(250kr)には特製ビールグラスが含まれています。このビールグラスを持って、気になるブースをはしごします(試飲は別料金)。
このフェスティバルの楽しみ方はビールの飲み比べはもちろん、ビール作りに携わる人たちの話しを聞きながら飲めること、そして、スウェーデン人の飲みっぷり、酔っ払いっぷりが見れること。普段はシャイなスウェーデン人もここではかなりオープン。お互い飲んでるビールを「それおいしい?」なんてきっかけで話しもはずみます。
来年、この時期にスウェーデン旅行を計画されている方は、是非このフェスティバルをのぞいてみてください。スウェーデン人の本当の姿が見られるかもしれません。

そしてスウェーデンではアルコール度数が3.5%を越えるものは国営の酒屋。システムボラーゲットでしか購入することができません(20歳以上)。システムボラーゲットのスタッフは知識も豊富で色んな質問にも答えてくれるので、スウェーデンでお酒を買う時は、スタッフにオススメなどを聞いてみてください。


ストックホルム・ビール&ウィスキー・フェスティバル公式HP(スウェーデン語英語





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